あなたの中心軸は私です。




「お嬢ちゃんっ!1人じゃ危ないよ?」

ふと後ろから呼び止められた。
なんだ、と思いながら振り返ると、いわゆるチャラ男というのに私はあっという間に囲まれてた。

「何年生?迷子?俺らと遊ぶ?」

なめられている。
何年生って、完全小学生扱いだし。

「高校1年生ですけど。それと、私、金髪嫌いなんです。」

そう、私はあの人のような黒髪が好みなの。


周りを見てみると、知らないうちにだいぶ歩いたようで、周りには人っ子一人いやしない。

ここから離れようと黙って歩き出すと、ぐいっ、と腕を引かれた。

「そんなこと言わずに遊ぼうぜっ」

勢い良くパーカーを剥がされ、完全な水着姿にされた。

「わぁお、めっちゃ大きいじゃん!」

なんなの男の子って、おっぱいにしか興味が持てないなんて。




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