あなたの中心軸は私です。
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『助けて...ツバサくん...』
「おい、どうしたツバサ」
「いや、なんでもない。」
今クルミちゃんの声が聞こえた気がした。
俺の耳は都合良く出来ている。
クルミちゃんの声だけは、どんなに小さくても聞こえる。
さっきのクルミちゃん、様子が変だった。
あんな顔真っ赤にして、近付くなみたいなこと言われたら告白されてる気分にしかならない。
1人いない。
目の前にいる翔に平瀬ちゃん。
クルミちゃんがいない。