あなたの中心軸は私です。
「...え?」
心の呟きが口に出てた。
後悔。
開き直るか。
私は息を飲み、ツバサくんの唇に向かって自分の唇をくっつけた。
そして逃げる。
が、捕まる。
「キスされて、俺の気持ちは放置?」
私は何も言わず、ただ、ただ自分のつま先を見つめた。
すると、ペロリ、と手を舐められた。
「やめてよっ...。今、私汚いの。」
何を言っても舐めるのをやめない。
まるで溶けそうになるアイスを一生懸命舐めてるような。
止めるどころか、舐める場所がどんどん上がってくる。