野球部男子×吹奏楽女子
いやいや、「思って♪」じゃねえよ。
「♪」がなんかひっかかるよな。
いや、優が住むことは全然俺もいいけどさ。
奏の気持ち…だよな。うん。
いとこだってわかってるとしてもさ、やっぱ、すきな子が男の家に住むっていうのはキツくね?
「あ、ついでに奏くんも住んじゃうか!」
「えっ!?いや、俺は別に…」
おおっ、ナイス母さん!
「大丈夫だよ〜!海ちゃんには、さっともいるし、湊くんもいるじゃない♪」
相葉 智 ( アイバ サトシ )
奏の弟。
詩と同じ小6で、小学校の野球チームキャプテン。
俺らのときは、奏だったんだ。
通称、さっと。
相葉 湊 ( アイバ ミナト )
奏と智のお父さん。
俺の親父と小せえときから仲がいいらしい。
「奏くん、住んで住んで〜!」
「詩、来てほしいよね〜?海ちゃんにはあとで言っとくから、そうしなよ♪」
「………え〜、…じゃあ、はい」
奏、断れないってことがわかったみたいだ。
かわいそうだな。
「じゃ、これからここにいるみーんな家族なんだね!」
「そうだよ〜!よろしくね〜」
俺と奏、そして優は苦笑しながら納得した。