恋愛禁止
出会い=再開
あたしの名前は、月宮 凛子(つきみや りんこ)。

今日うちに新しい兄貴がくる日。
お父さんとお母さんが、美弥妃と一緒に待っててって言ったから、こんな面倒な事になったんだよ…

あぁ、美弥妃(みやび)っていうのは、あたしの双子のお姉ちゃん。双子って言っても、顔も性格も真逆なんだけどね…

「ねぇ、凛子。来たかも!あの車じゃない?」

「あぁ、そうっぽいね。あっ、降りて来たよ。」

「えっと、俺、健太(けんた)っていいます。今日からよろしくお願いします。」

降りて来たのは、普通であんまり冴えないメガネ。

「あんたがあたしの兄貴?マジありえない。最悪なんですけど。」

「今日からよろしくね、お兄ちゃん!」

美弥妃ってば、よくこんな奴お兄ちゃんなんて呼べるよね…

「私が美弥妃で、この子が凛子っていいます。」

「そっか。よろしくね、美弥妃ちゃん!凛子ちゃん!」

「はい!」

「キモッ。なれなれしくすんな!」

「ごっ、ごめん…」

なんなのこいつ。見てて超イライラする。

「あっ、あの、ごめんな…本当。」

「しゃべんな、ムカつく。バカじゃん?」

「………」

「これだけ言っても怒んないんだ。情けない奴。」

「じゃあ、俺はどうすればいんだよ。」

「死ねばいいと思うよ。
あんたなんか、どーせ生きててもしょーがないんでしょ?」

「なっ、お前…」

「凛子、それくらいにしてあげなよ!」

「マジでうっさい!他人のくせに!
兄貴づらしないでよ!」

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