蝶響




最後にニコッと微笑んで、あたしに背を向け去っていった

湊がもう一度振り向くことはなかった・・・




―――――

湊を失った悲しみは、大きなものだった

反面、何も出来なかった自分が悔しくて許せなかった

でも、“また会える”そう信じる気持ちと

蝶響をあたしに託した湊の思い・・・



頑張って立ち直り、前に進むと決めた

この日を境に、弱い自分は捨て、感情も前より無に近くなった






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