蝶響




濁りのない、綺麗な瞳を真っ直ぐあたしに向け、力強くそう言った

あたしの手を取り、湊が立ち上がろうとしたとき、誰かの電話が鳴った


そう、

―――悪魔のメロディーが



悪魔のメロディーは、湊を支配する

まるで、操り人形のように・・・




湊の綺麗な瞳が少し揺らいだのを、あたしは見逃さなかった













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