蝶響




そう、もう手遅れだった

湊の心は、“無”

完全に柊耶さんのものとなっていった




そして、湊は走りだす

刃先をこちらに向けて




雨嵐への距離が2,3mになり、もう無理だと確信したとき、あたしは隠し持っていたある物を取り出し、その先端を湊へ向けた







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