蝶響




「…瑠璃っ、ごめん、な…
俺を、撃った事、後悔すんな…
お前は、雨嵐を、守った…
大切な、ものを、な…
それからな、俺は、瑠璃を守れた事を、すご、く誇りに、思ってる…
瑠璃の、為に、なれて、嬉し、かったよ…
小さい頃から、ずっと一緒、だった、な…
一生の、思い出、だ…
俺の分、まで、頑張って、生きろ、な…
みんな、ありが、とう…」


そう言って優しく微笑んだ

さっきまでの湊とはまるで別人で、正気に戻っていた

昔と変わらない、あたしの大好きな湊だった









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