蝶響




そして、最後にあたしにしか聞こえないくらいの、消え入りそうな小さな小さな声で言った


「…っ大、好きだ、よ、“あーちゃん”」


それは、小さい頃のあたしの名前だった

“愛”

たくさんの人に愛されますようにって









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