蝶響





あたしは、幹部室のいちばん大きな机に一通の置手紙だけを残して、夜中のうちに蝶響の倉庫を後にした



だれにも気づかれないようにひっそりと…



最後にありがとうの思いを込めて一礼し、「さようなら」と誰も聞いていない空に向かって別れを告げた






< 161 / 261 >

この作品をシェア

pagetop