蝶響




見た目とは逆で、クールにたんたんと話すからビックリした

でも、いちばん驚いたのは・・・




俺等を見ても怖がらなかった
それどころか、俺等を1人1人の人間としてみてくれた

今まで、みんな俺等を「おちこぼれ」だって怖がるか避けるか、媚を売ってくるかのどっちかだった

だから、俺はきっと、どこかで無意識にみんなと一本線を引いていたんだ

まだ、華乃の間に引いた線が消えたわけじゃない
だけど、こいつなら大丈夫だと思えたんだ





―――こいつなら、俺等の何かを変えてくれると思ったんだ





~雄side,end~






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