蝶響
「ハルちゃん、僕達のクラスに転校生が来たんだよ~」
「そうか」
特に何も思ってないようだ
「その子女なんだけどね、地味で性格も変わってて、ハルちゃんに会いたくないって言うんだ。おかしな子だけど、僕、なんか嫌いになれなくて…」
「・・・」
晴流は何を思ったのか、黙り込んで何かを考え出した
「それでな、蝶華の事も少しだけど知ってるって言ってたぜ」
「女だって言ってた・・・」
そう俺が言うと、何かを確信した顔をし、急に立ち上がった
「俺、その女に会ってみてぇ」