蝶響



「ハルちゃん、僕達のクラスに転校生が来たんだよ~」

「そうか」
特に何も思ってないようだ

「その子女なんだけどね、地味で性格も変わってて、ハルちゃんに会いたくないって言うんだ。おかしな子だけど、僕、なんか嫌いになれなくて…」

「・・・」
晴流は何を思ったのか、黙り込んで何かを考え出した

「それでな、蝶華の事も少しだけど知ってるって言ってたぜ」

「女だって言ってた・・・」
そう俺が言うと、何かを確信した顔をし、急に立ち上がった

「俺、その女に会ってみてぇ」






< 45 / 261 >

この作品をシェア

pagetop