紙飛行機と彼。





屋上のドアが開く音が左耳から入る。

「お前。何高校はじめての学校案内のプリントグラウンドに投げてんの。」

…あたしにはその速さでグラウンドから屋上まで来れたのかが知りたい。

声がするほうに顔だけ向けると、
紙飛行機を右手に握りしめている高身長のイケメンくんがあたしの顔をまじまじと見ると、

「やっぱり可愛い」

なんて言ってはにかんだ。




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