何でやねんっ!
アホや
のんきに昼寝をしていた昼休み屋上で知らない人影に起こされた


……起こすな

目を開けると黒いサラサラの髪が顔にかかっていた。かゆい


「お前誰や」
人の安眠妨害しやがってありえへん

「名前教えて」


……話聞こえなかったんかコイツ。
頭とんどるやろ


「何で俺が教えなアカンのや」
はぁ……眠いのに

「待って!」


待たん。ここで待ったら負けな気がする
ていうか確実に何かに巻き込まれる


俺は気持ちのいい屋上にサヨナラをして教室に戻った


ビターンッ



え……。


「大丈夫か?どんな転びかたやお前アホやな」


追いかけてきた女はハデに廊下で転んでいた


「うるさい、転んでないもん」


ぶっ……
鼻赤くしといて転んでないはないやろ


「あーはいはい、きいつけぇよ?お嬢ちゃん」


「むかつく……」


ポスポスッと女の頭を撫でて俺は次こそ教室に帰った

< 1 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop