何でやねんっ!
俺は千夏先輩を置き去りにし……
もうわかっとる


だがしかし何でやねんっ!


「千夏先輩、何」

キュッと捕まれていた制服の袖はパッと離された
「あ、……何でもない」

何や?
なんでポッとしてんねん意味分からん


ただもっと意味分からんのは俺自身や


毎回、毎回、安眠妨害してくるし
ウザいし方向音痴やし


迷惑バッカなのに
なんで俺はこの人のことほっとけへんのや


「それは恋では?」


だあああっ!!!?
バクバク心臓がなる


「こんなとこで何しとんねん宮古っ」


「どっかの誰かさんの後始末」


あ、あぁ……。
ご苦労様です
って


「人の心勝手に読むなやアホっ」


「エスパー宮古と呼んでくれ」


延びている1年坊主をズルズル回収していった
バタンと宮古によって屋上のドアが閉まる


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