何でやねんっ!
ん?何や。今日はやたら視線感じるわ
別に俺が授業サボるの珍しくないやろ


「なぁ。遼太郎」


寮の部屋が一緒のルームメイト宮古が話しかけてきた。


「なんや」


ただ、俺に話しかけてきたわりに視線は俺の後ろに注がれている


「お前、何連れてきてんだ?」


「は?……」


まさかっ!
俺は光の速さで振り返った。いや光の速さやったら首飛ぶ

とりあえず振り返った


「お前っ!何年何組誰なんやっ」


廊下で転んでいた女やった……アカン、絶対アホやコイツ


ていうか今授業中やぞ


「私が教えたら教えてくれんの?」


「あ゛?まぁ」


「3年2組、草薙千夏(クサナギ チナツ)あんたは」


先輩やったんかっ!
てっきり後輩やと思っ……ていうか俺のクラスはここについたんだったらわかるんやないか?


「遼太郎や。先輩」


「後輩なの?……えー」

なんやそのえーは。
あからさまに肩落とした態度は何かむかつく


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