何でやねんっ!
何で俺がこんなにグルグルせなあかんねん


俺はとりあえず細かいことを聞くために教室に入れた


「んで何や水降ってくるしって」


千夏先輩は俺のジャージを着てケロッとはなす


「だって迷子になって外歩いてたら上から水じゃバーってね」


教室中の誰もが
いじめだとおもったはずただひとりを覗いては


「嫌がらせとかされてへんのか」


「嫌がらせ?」


何かこの人……気づいてなさそう


「そうや、嫌なことされてへんのか?」


「無い訳じゃないけど別に?慣れた」


……強
ケロッとはなすはなす。過激なことまで離してくれた


素直すぎる


「じゃあ、今度やられたら教えてや」


「いや教えない」


「何でや?」


「迷惑かけたくないから」


ニコっとした笑顔に
ズキュンとやられ……
いやちょい待て迷惑はもうかかってるわ
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