何でやねんっ!
アホ高なんすっかり忘れとった。この学校何でもありやったわ


だからすんなり千夏先輩寮入れたんや


「あ゛っー!!」


「遼太郎、発狂すんなウルサい」


「いつの間に帰ってきた」


いつの間にか宮古が部屋にいた。物音一つもせえへんかったぞ?
前世忍者やないやろなぁ

「さっき、あ……千夏先輩廊下にいたぞ」


……。
ガチャりと重い部屋のドアを開けた


「何してんねん?」


「偶然通りかかっ……」

「ほぉ?通りかかったのに体育座りしてドアに背中預けとったんか?なら通りかかったま素通りせえ」


俺は笑顔で千夏先輩に意見した。ウハハこれでどうだ


「笑い方変態?」


……何でやねんっ!
今、ちょっとうざがってんのに何で変態的な笑い方しなアカンねん

「アホかっ?アホなんか!?アホなんよな!?」

「アホアホいうなっ!アホではないもん」


アホではないもんってなら

「どアホ?」


「もういいっ!遼太郎のバカやろーっ」


ぶふっ!?
何……げぇ鼻血たれとるやんか。顔面に拳入れてくるとは恐ろしい奴やな

「けっ!血だしてアホ面してろバカ遼太郎」


グイグイ丸めたティッシュを鼻に詰める


「千夏先輩、俺はどうがんばってもアホ面にはなりませんよ」


「ナルシっ」


ほら、やっぱり勘違いやろ好きになってもうたっとか


「千夏先輩、好きになってもうたっとか言っとったけど勘違いだったんやない?」


「勘違いじゃない!だって好きに理由はいらないもんっ!遼太郎のバカやろー」


何でやまびこすんねん
ここ寮の廊下やぞ


「千夏先輩、俺のこと好きなら部屋におとなしく帰ってや」


あ、らら
食い下がる思うとったんに素直に帰った


なんや調子狂うやん


……はっ!
違うこれは千夏先輩の行動が意外だっただけだ


まるで食い下がってほしいみたいな言い方してもうた


「宮古、ケチャップしまえ」


「チッ」


チッ?
何で俺は宮古と友達なんや……まぁ友達になるのにも理由はいらんか
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