ピュアらぶストーリー。
4日目のお勉強
─翔太side─
この3日間、俺は夢みたいな日々を過ごしてきた。
前までしゃべりかけることもできなかったオレにとっては偉い進歩や。
しかも昨日の実結の反応…結構、脈ありなんちゃうん…?
って、あかんあかん!!
そんなん考えててもしあかんかった時、心がズタズタや!
常にネガティブにいかんと。
「実結は実は魔性の女で、オレが一喜一憂するのを見て楽しんでるんや」
「どんなけネガティブやねん」
そうや!そうに違いない!!
一回フラレてんのにしつこいオレに、しょうがないから遊んでやるわ、って善意で付き合うてくれとるんや。
ほんまは山田くんが好きやのに、優しいやっちゃな。
「でもそうなると、山田くんにも悪いな…」
「何の話や」
実結が山田くんを好きやったとしても、オレはあきらめへんで!
…でも山田くんを好きなんやったらちょっとつらい「…はぁ。」…。
「さっきからちょいちょい人の小言につっこんでくんなや!」
「じゃあ休み時間にわざわざオレの席きて小言言うなや」
う…、オレとしたことがなんという失態や。
稲瀬なんかに構ってるヒマはないっちゅーのに、なんか足が勝手に動いて、稲瀬の前の空いてる席で止まってしもた。