愛の囁きを[短篇]





私が寝坊する理由。
それは2つある。




1つ目。
眠いから、起きれない。






「お前、毎朝俺のこと待たすつもりかよ。」

「私、朝弱いの!知ってるでしょ!」





結局今日も仲良く登校。
幼稚園から高校まで一緒って…

今時珍しくない?






「てか、先に行っても良いって言ってるのに。」

「俺と行くのが嫌なのかよ?」






両手をプラプラさせながら歩く私。
2つの鞄を肩に掛ける壱。





「ち、違うけどっ!」

「じゃあ、俺のために早起きしろ。」





ぐっ…
何だ!その俺様発言!




バシっ
頭に衝撃が走る。






「ったー!何すんのよ!」

「俺を待たせた罰?」





涙目で叩かれたところを摩る。





< 3 / 23 >

この作品をシェア

pagetop