愛の囁きを[短篇]
私が寝坊する理由。
それは2つある。
1つ目。
眠いから、起きれない。
「お前、毎朝俺のこと待たすつもりかよ。」
「私、朝弱いの!知ってるでしょ!」
結局今日も仲良く登校。
幼稚園から高校まで一緒って…
今時珍しくない?
「てか、先に行っても良いって言ってるのに。」
「俺と行くのが嫌なのかよ?」
両手をプラプラさせながら歩く私。
2つの鞄を肩に掛ける壱。
「ち、違うけどっ!」
「じゃあ、俺のために早起きしろ。」
ぐっ…
何だ!その俺様発言!
バシっ
頭に衝撃が走る。
「ったー!何すんのよ!」
「俺を待たせた罰?」
涙目で叩かれたところを摩る。