愛の囁きを[短篇]
ズキズキと痛む頭。
…それと連動してどきん、どきんと鳴る私の心臓。
2つ目の理由。
最近の私は何だか変だから。
「大袈裟。」
「じゃない!手加減してよ!」
最近コイツといると妙に私の心臓が痛くなる。
幼稚園の時は可愛い弟みたいな存在で、小学校の時は遊び仲間。中学の時は只の幼馴染って感じで、
なんで高校でこんなになったんだろ。
「あ、今日お前んち行くから。」
「は!?何でよ?」
学校が見えてきた頃、私に鞄を突き出しながら陽は何故か意味不明なことを言い出した。
な、な、何で!?
なんで家に来るの!
「んー、別用はないけど。つまんねぇから。」
「意味わかんないー!」
家なんか来られたら
心臓が持たないでしょ!
嫌だ、そう言おうとした瞬間。