愛の囁きを[短篇]




ズキズキと痛む頭。




…それと連動してどきん、どきんと鳴る私の心臓。











2つ目の理由。
最近の私は何だか変だから。





「大袈裟。」

「じゃない!手加減してよ!」



最近コイツといると妙に私の心臓が痛くなる。









幼稚園の時は可愛い弟みたいな存在で、小学校の時は遊び仲間。中学の時は只の幼馴染って感じで、





なんで高校でこんなになったんだろ。







「あ、今日お前んち行くから。」

「は!?何でよ?」






学校が見えてきた頃、私に鞄を突き出しながら陽は何故か意味不明なことを言い出した。





な、な、何で!?
なんで家に来るの!









「んー、別用はないけど。つまんねぇから。」

「意味わかんないー!」






家なんか来られたら
心臓が持たないでしょ!






嫌だ、そう言おうとした瞬間。
< 4 / 23 >

この作品をシェア

pagetop