甘い無口な彼氏
透弥side
比奈は何故か、店に入らず何か悩んでた。
比奈がキャラメルが大好きなのは知ってたから、すぐに店に入ると思ったのに。
何か用事でもあった?
「比奈?」
俺が聞いても比奈は曖昧な答えしか返さない。
あ、俺と会う前に何か飲んだとか?
一人じゃ飲めないってことか。
なら、俺と飲めばいいじゃん。
俺は一人でそう解釈して、レジに並んだ。
「透弥くんっ?」
比奈が小さい体で俺に駆け寄ってくる。
俺は自分でも分かるくらい無口だから、人によく伝わらないことがある。
でも比奈はそんな俺を嫌わない、好きって言う。
そんな比奈が俺は好き。
そんなことを考えてたら、キャラメルマキアートがきた。