甘い無口な彼氏

「比奈、水着買いに行かなきゃねーっ」

「え?」

「透弥くんをメロメロにしちゃうような水着!」


ニヤニヤと、確実に面白がっている河南。隣にいる伶くんですらニヤニヤしている。


「ふ、普通でいいよ!」

「えー?それじゃ、彼氏くんの期待に添えないぞっ?」

「え?」


隣から追い打ちをかけるように伶くんが言う。期待?透弥くんが、期待…?

チラ、と透弥くんを見れば、鋭い視線を幼なじみ二人に向けていた。


「…比奈、流されんなよ」

「へ」

「露出少ないの期待してる」


それだけ言うと、また男友達のところに行ってしまった。

露出少なめですね…!

幼なじみ二人はブーイングをしていたけど、無視をした。


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