甘い無口な彼氏
「もー…」
優雅にポテトを食べる河南を小さく睨んで、ジュースを飲み干した。
丁度、河南も最後のポテトだったらしく、店を出た。
「今日はもー帰ろ?」
「…あぁ、あんた毎朝愛しの篠原と登校してるもんねぇ。部活やってないのに毎朝早起きご苦労様ー」
「そんな嫌味ったらしく言わないでよぅ」
「褒めたたえてんのよ」
そう言って、二人で駅に向かった。
河南は、あたしのこと応援してるのか、反対してるのか…。
よく分かんないなぁ。
「ね、河南…ー」
「あ。見てよ、あれ」
そう言って河南は指さした。