ニューハーフ物語
「香奈恵ちゃん、しばらく、うちから、学校通いなさい。お母さんが戻ってくるまで、ここにいたらいいから」

「でも、おばさん、それじゃ迷惑になるから」


「何言ってるの、ちっとも迷惑なんかじゃないわよ。香奈恵ちゃんは、私にとっても娘みたいなものなんだから」


「そうだよ、香奈恵、そうしなよ。私も香奈恵と暮らせて嬉しいよ。『昭和生まれ』のお姉ちゃんができたみたい!」


「『昭和』だけ、余計なんですけど」


「よし!じゃあ、決まりね
おばさん、今日は、腕によりをかけて、ご馳走つくるからね」


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