君に逢えたら

急にその話題!?

どうしよう。

でもチャンスかな。

今言わないと…!


「あ、あの…ごめん!あの時バカなことして!」

ゆきはベンチから立ち、元崎に向かって頭を下げた。


「怒ってるよね?」

頭を下げたまま、ゆきは聞いた。

怖い。
なんて言われるんだろう…

真相を知った時の元崎の傷ついた顔を思い出す。

ドキドキしながら返事を待っていると、

思いがけず、笑い声が聞こえた。

「へ?元崎?」

見ると元崎が腹を抱えて笑っていた。

「何?何がおかしいの!」

「いや、ごめんごめん。あまりにも必死に謝るから。」

目に涙を浮かべながら元崎は笑っている。


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