君に逢えたら
「一弥。そこにいたのか」
元崎と話しているところに急に声がかかった。
「圭。もう来たのか」
目の前に現れた少年は背中にギターを背負っていた。
元崎と一緒に路上ライブをしている友人だろう。
背が高く、顔も整っている。
さぞかしモテるだろうと思いながら、見ていると目があった。
「こんばんは。もしかして川島さん?」
「え?何で知って…」
「一弥から聞いてたから。」
そして元崎の方を向き言った。