君に逢えたら
第2章
それはゆきが中学3年生の時だった。
「ゲームしようよ!罰ゲームは隣の席の奴に告白!」
友人の何気ない遊びがそれのきっかけだった。
「えー嫌だよ。」
「おもしろそう」
意見は二通りに分かれた。
が、提案者がクラスのリーダー的存在であるカナコだったため、反対派は意志を貫くことができなかった。
ゆきもその一人である。
まぁ別にいっか。
自分には関係ない。
そんな甘い気持ちでゲームに望んだ。
そしてゆきは見事に負けた。