君に逢えたら

うまく行かないもんだなぁ。


残された圭は駐輪場へ向かいながら思った。

本来ならば圭もこの駅から電車を使うが、
元崎とゆきに気を使い自転車で30分かけて帰宅していた。
圭が思うにゆきも元崎のことを少なからず想っているはずだ。


面倒くさい2人だな。


駐輪場の横には小規模のスーパーがある。

何か買って帰ろうかと見ていると、見知った顔がそこから出てきた。


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