君に逢えたら
うそ!まじで…
「はーい。ゆきの負けー。」
暇つぶしが見つかったカナコはイキイキしていた。
「ゆきの隣は誰だったかなー。」
クラスの座席表を確認しながらカナコが言った。
「元崎だね。ガンバ!ゆき」
拳を握りながら、無駄な応援をした。
「待って…本当にするの!?」
「大丈夫だよー。好きですって言えばいいんだよ。
すぐに私達が罰ゲームでしたーって言うからさ。
振られても恥ずかしくないでしょ?」
振られること前提!?
ていうか罰ゲームで振られるって相当恥ずかしいし!
それよりもまず問題が…
ゆきはかなり焦っていた。
どうにかカナコの気を逸らす出来事が無いだろうか。
「今日の放課後決行ね!」
そんなゆきの気も知らずカナコはノリノリで計画を始めた。