君に逢えたら
罰ゲームの告白から3日後の出来事だった。
それを聞いた元崎は怒ることも、ゆきを責めることもなくただ笑った。
本気にしちゃって悪かった。
ごめんな。
彼は笑いながらゆきに謝った。
なんで謝るの?悪いのは私だよ。
心の叫びはゆきの口から出てくることはなかった。
笑っている元崎の顔は泣いているようにも見えた。
「ゆきが覚えてるなら、元崎も覚えてるかもね」
何気なく言った小春の言葉はゆきの胸に深く残るものだった。