【Birthday企画】諦めらんないI love you.
「…つまり、お前は好きでいても意味なんてないんだよ。」
「…意味?
意味ならあるよ!
玲音に恋して、
人を好きになる気持ちの暖かさを知った。
玲音に恋して、
人から拒否られる辛さを知った。
玲音に恋して、
曖昧な関係でいるもどかしさを知った。
玲音に恋して…」
「…もういい。」
「…ダメ!
最後までちゃんと、聞いて?
玲音に、恋して、
わたしは、絶対視野が広くなった。
それは、確実に意味のあることじゃないの?
全部全部、玲音が教えてくれた感情なんだよ?
あたしは諦めない!
諦めらんない!
そんな、簡単な気持ちじゃないんだもん!」
「…ハァ
敵わねぇなぁ。」
その声が玲音のものだと知った時には、
あたしの身体は、玲音の腕に抱きしめられていた。