夏が終わるまでには…
翌日、私はいつも通り
学校についてクラスに
向かった。

「よう、夏原!」

この声…、
私の大好きな人。

秋川だ。

"秋川の彼女"

…、いつも通りに。

「お、おっはよー。」

聞きたい、聞きたい、
彼女のこと。

悪魔でも噂。
けど信じてしまう。
本当かもしれない。

「ねぇ…あきか、」

「夏目おはよー。」
「おう、おはよー。」

……。

私の声が秋川の友達に
遮られてしまった。

でも…今、秋川の友達が
来てくれなかったら、
私…一体何を…………。

セーラー服の
スカートの裾を
なんとなく握る。

私は学ランの第一ボタン
を開けてる秋川を見つめる。

焦げ茶のストンとした
髪の毛。

ちょっとだけ
つりあがってる目。

大好きだった。

秋川の背中に訴えかける、
………大好き。
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