夏が終わるまでには…
放課後。

私は今、実行委員会
の最中だ。

「えっと、じゃあ、
過去の体育祭で使った
道具取り行くんですが…。」

実行委員長が言う。

「1年生取りに行って
もらえるかな?
…4組行ける?」

……あー。

そう、私達は4組。
つまり秋川と私。

「えー、あぁ、はい。」

秋川がちょっとだけ
ダルそうに言う。

「じゃあ倉庫にあるから。」

そう言って鍵を
受け取る。

「…じゃあ行くかー。」

「うん。」

そう言って私達は
教室を出て
倉庫に向かう。

「じゃあ2年生はー…」

実行委員長が指示を
出しているのが
聞こえる。

「…倉庫に行っといた
方が楽なのかもね♪」

私はちょっと悪戯っ子
っぽく言ってみた。

「たしかになー(笑)
今指示聞こえたけど
ぶっちゃけそっちの方が
ダルそうだったし。」

…ドキンドキン。
心臓が鳴る。

トキめくな、その人に。
ダメだよ自分、ダメ。

そう言い聞かせてる
つもりだった。

なのに言うことを
聞いてくれない。
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