月虹 Just the way you are
「でもさ、黒春のやつらは心配するわけ」
ドキリと小さくなった胸
皆が心配することなんてわかっていながら夜中に出かけた罪悪感
少し暗い顔にでもなっていたのだろうか
「でも!」
蓮妬が少し大きめな明るい声を出した
「そんなの心配させとけばいい」
「…え?」
発せられた思いもよらない発言に、思考がついていかない
同じ言葉を頭の中てエコーさせて、暫くして理解したその言葉
「心配させとけばいいって…?」
疑問に思い、蓮妬の様子を伺いながら声を出す
先程までの気まずさなんてなかった