★ 理想のコイビト ★
「センスのない自分が憎い…。」



「いや、お前のセンス、別に普通だと思うぞ。




「恭一…オシャレさんでセンスのあるお前が憎い。」



「って、逆恨みかよ!」



恭一のいう通り、俺のセンスは普通。



制服の着こなしもちょっと気崩す程度、至って普通のものだし、私服もジーンズにパーカーやTシャツ、シャツやジャケットを羽織るぐらいのシンプルなもの。



ハッキリ言ってオシャレ男子の欠片もない。



恭一みたいにチョイ足しアイテムで個性を出したりとか、服装によって髪形をオシャレにセットしたりだとか、そんなこと出来ない。



でも繭が望むのはオシャレでセンスのある男で…。



ってことは、……もしかしなくても俺、このままじゃ飽きられるパターン?

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