Prayer

事故

「プレイッ!!!!」

俺の後ろに立っている
相手チームの監督の掛け声によって試合は開始された。


「お願いしゃーす。」

そう言って打席に入った奴は金髪であごひげを生やしていた。


「(…まあ見た目で判断はできねーか。とりあえず1球目は内角低めにシュートで。)」


先輩は俺が出したサインに頷いてボールを投げた。


バシッ!!

いつも通り調子の良い球だ。

そのボールを見て打者は笑った。
「ふーん…。大したことないじゃんか。」

俺はその言葉に目を見開いた。
「(…先輩のことナメるとか、お前には打てないよ。)」

そして俺は凌也先輩に
マックスで投げるストレートを要求した。
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