鎖～kusari～

あのあと、私は遥二先生の案内で朝のミーティングが行われる職員室へ向かった。

学年主任でもある遥二先生が紹介してくれて、私は軽く挨拶をした。

ここで初めて、私は遥二先生のクラスの副担任ということがわかった。
朝のミーティングが終え、細かい説明をしていると時間になった。

1年3組へと私達は向かった。




「しばらく、実習…いえ、副担任というカタチで皆さんと関わって頂く事になりました。……それでは、雲雀先生、自己紹介を…」

教壇の前に立って緊張しながら自己紹介をした。

クラス全体を見渡すと、先程理事長室で会った一ノ瀬家の子達がいた。

1年3組には、時雨くんと凜くん。
蓮くんと鈴音ちゃんは隣の1年4組らしい。

「1年3組の委員長は時雨です」

時雨くんは、すくっと立ち上がり頭を下げた。



1限目の授業はちょうど遥二先生の国語の授業で、私は教室の一番後ろにイスを置き、授業見学をした。

遥二先生の授業は手際が良く、とても分かりやすかった。