鎖~kusari~
担任の授業でもあるからだろうか、クラス全体が集中していた。
50分しっかりと授業を行って1限目が終了した。


2限,4限と授業があり、やっとお昼になった。

お昼は遥二先生と、同じ国語を担当している神宮桜(じんぐう さくら)先生と私の3人で食べた。

「雲雀先生は~彼氏とかっているんですか?」

鼻にかかった猫なで声で神宮先生が聞いてきた。

「いや…私はいません」

「そぉ~なんですか~…あっ、じゃあ今度遊びに行きましょうよ!雲雀先生」

この場合の“遊び”は、さしずめ合コンあたりだろう。

「えっ……じゃあ時間が合ったときに……。ところで神宮先生はいるんですか?彼氏」

神宮先生はこの質問を待っていたかのように近付いてきて、私の耳元に手を添え内緒話をした。

「私~…遥二先生が好きなんです」

神宮先生は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに元の自分がいた位置まで戻り、食べかけのお弁当に手をつけた。

「何ですか?二人で秘密事ですか?私め混ざりたいですね」

と遥二先生は穏やかに言った。

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