年下男子注意報!!2
*悪魔のイタズラ*
Side 若菜
「中原さん。手伝おうか?」
たくさんのノートやプリントを抱える私に話かけて来たのは学校の王子さま、もといい私から言わせれば二重人格者、麻野くんだった。
うわー、何か怪しいよ。
何か絶対企んでるよ。
「そんな顔で見られるとさすがに傷つくなぁ。」
そう言ってひょいっと私の抱えてるノートやプリントを取る麻野くん。
「何か企んでる?」
「企む?何で?」
睨む私にこれでもかってくらい爽やかに笑う麻野くん。
その爽やかな感じが怪しいの!!
「手伝ってあげるって言ってんだからお礼の一つくらい言えよ。」
私にしか聞こえないような声でそう呟く麻野くん。
うわっ顔不機嫌そう。
「あっありがと....?」
「何で疑問形になるんだよ。」
麻野くんはため息混じりにそう言うとさっさと歩き出した。
「え!!ちょっ待ってよ!!」