年下男子注意報!!2
麻野 涼だ。
「撮影が始まってから今まで仕切りに時計を見てる。予定があって時間がないのならわかるけど明らかに時間を伸ばそうとしてる。」
いつもの爽やか王子オーラは全くなく性格悪そうに無表情に話を続ける麻野 涼。
「それにさっき先生が席を外してる間に見た先生が撮った写真、全部ブレブレ。使い物にならない。」
「....っ。」
麻野 涼の言葉を聞いてどんどん顔を歪めて行く先生。
「なんで俺らを足止めするわけ?いや、朝霧 日向を....。」
「っ!!?」
驚いた顔して下を向く先生。
僕を足止め?
気づくのが遅かった。
いつもの僕ならすぐ気づくのに.....。
若菜のことを考えてたから周りを見ることができたかった。