年下男子注意報!!2
『大事になんか扱わなくていいわ。気絶させなさい。』
ケータイの向こうから聞こえる聞きなれた声。
だけどいつものようにうざったい甘い声ではない。
冷たくて感情の込もってない声。
『空ちゃん?』
若菜の怯えた声。
そして....
ガンッ
鈍い鉄の音。
『行くわよ。』
もう、若菜の声は聞こえない。
聞こえるのは柊 空の声と数人の男の声。
「くそっ!!」
僕は怒りに任せてケータイを投げる。
柊 空....。
ふざけやがって...。
「落ち着け朝霧。まだ大丈夫だ。」
大丈夫?
「何が大丈夫なんだよ。若菜が捕まったんだよ。」