年下男子注意報!!2


翼くんの叫び声が聞こえたと思った瞬間、景色が変わる。


「痛い....。」


そう私は翼くんに押し倒されていたのだ。


「つっ翼くん!!?ちょっとこの態勢は!!」


良くないと思うな!!

健全な男女の態勢ではないと思うな!!


「....?」


あれ?

日向、怒らない?


いつもの日向なら怒るはずなのに何も言わない。


翼くんの腕の隙間から日向を見る。


日向が見てるのは私たちじゃない。


ずっと前を見据えてる。


日向だけじゃない。

麻野くんもだ。


「もー、翼ぁ....アンタのせいで当たらなかったじゃない。」


向こうから聞こえる楽しそうな声。


この声は....


「ナイフ。」


空ちゃんだ。




< 159 / 225 >

この作品をシェア

pagetop