年下男子注意報!!2
翼くんの叫び声が聞こえたと思った瞬間、景色が変わる。
「痛い....。」
そう私は翼くんに押し倒されていたのだ。
「つっ翼くん!!?ちょっとこの態勢は!!」
良くないと思うな!!
健全な男女の態勢ではないと思うな!!
「....?」
あれ?
日向、怒らない?
いつもの日向なら怒るはずなのに何も言わない。
翼くんの腕の隙間から日向を見る。
日向が見てるのは私たちじゃない。
ずっと前を見据えてる。
日向だけじゃない。
麻野くんもだ。
「もー、翼ぁ....アンタのせいで当たらなかったじゃない。」
向こうから聞こえる楽しそうな声。
この声は....
「ナイフ。」
空ちゃんだ。