年下男子注意報!!2
ナイフを片手に楽しそうに笑う空ちゃん。
怖い。
「ごめん、立てる?」
スッて立って私に手をさしのべる翼くん。
その手をとって立った私の視線の先には....
「っ!!?」
翼くんの肩から血が出ている。
「嘘!!?だっ大丈夫!!?」
「大丈夫。かすり傷だから。」
いやいやかすり傷でそんなに血でないでしょ!!?
「バカは黙って。本当に大丈夫だから。」
翼くんの肩に触れようとした私の手を叩く翼くん。
バカって!!
本気で心配してるのに!!
「そうそう。翼の心配じゃなくて自分の心配しなよ。」
シュッ
空ちゃんはくすりと笑ってナイフを投げる。
「.....っ。」
「あはは、いい顔。」