年下男子注意報!!2
ナイフはギリギリ私をかすめた。
「アンタ邪魔なんだよねぇ?だから、消えよーよ。ね?」
顔を歪めて笑ったあとナイフを持って走り出す空ちゃん。
「「若菜!!」」
私の名前を叫ぶのは麻野くんと日向。
空ちゃんが確実に私との距離を縮める。
動きたい。
逃げたい。
なのに....
「何してんの!!?早く逃げろなよ!!バカ!!」
足が恐怖で動かない。
私の後ろで怒る翼くん。
またバカって言われた。
「投げるよりね?こうやって直接刺せば絶対当たるんだよ?知ってたぁ?」
狂ったように笑い私に近づく空ちゃん。
前から空ちゃん、横には日向。
逃げれない私を庇おうとして私の前に立とうとする日向。
「日向くぅん。」
うっとりと日向を見つめる空ちゃん。