年下男子注意報!!2



「若菜!!」


グサッ


刺さった。


私の脇腹に空ちゃんのナイフが刺さっていた。


痛いって次元じゃない。


「うぅっ...。」


もうおかしくなりそう。


その場に倒れてお腹を押さえる私。


「邪魔をした。また、私の邪魔をした。」


そんな私に笑いもせず無表情に私を見下ろす空ちゃん。

その声はとても冷たい。


「あとちょっとで日向くんが私のものになったのに!!邪魔をしたな!!」


狂ったように叫んでナイフを持つ手を上に掲げる。


「待て。」


でもその手は麻野くんによって掴まれていた。


あぁ、良かった。

日向を守れた。


たくさん、血が流れてる。

こんなにたくさん見るの初めて。



< 163 / 225 >

この作品をシェア

pagetop