年下男子注意報!!2
Side 日向
僕に微笑みゆっくり目を閉じた若菜。
僕はなんであの時、柊 空を止めようとしたんだろう。
若菜を連れて逃げればよかったのに。
柊 空が僕を刺そうとしてたなんて予想外だった。
僕が若菜の前に立てば止まると思ってた。
目を閉じたままの若菜。
若菜の体から大量の血。
「お前死ねよ。」
その辺に投げてあるナイフを手に取って柊 空に近づく。
「止めろ。」
そんな僕を止めるのは麻野 涼だ。
「止めろ?何で?若菜をこんなことにした奴、殺さないと気がすまない。」
「その気持ちはわかるがそれより若菜だろう?」
「っ!!」
言われて気づいた。
あぁ、僕のバカ。
「とりあえず病院より僕ん家の方が早い。医療隊は呼んでいるからもう来ると思う。」
右肩をだらんとさせてそう言っている柊 翼。