年下男子注意報!!2
「「.......。」」
何も喋らない私たち。
よく考えたら翼くんとこんなに長く二人っきりになったのは初めてだ。
正直気まずい。
基本、翼くんが毒吐いてそれに怒ってるだけだし。
私たちの会話と言えばさ。
「アンタのこと見てたらさ、イライラするんだよ。」
急に喋り出す翼くん。
何とも失礼な台詞だ。
「目が離せない。ムカつくくらい。」
グイッ
翼くんが私の顔を両手でつかんで自分の方に向けさせる。
「一緒に居たら触れたくて仕方がない。」
真剣な翼くんの瞳。
翼くんの瞳に火がついた。
ちょっちょーと待って?
翼くんは結局何が言いたいの?
まず、私を見ていてかなりイライラするんだよね?
で、一緒に居たら触れたくて仕方がないだよね?
......殴りたいのか。
殴りたいほどイライラしてるのか。