年下男子注意報!!2
この両手で私の顔を動けないようにしてぶん殴るつもりなのか。
つもりなのだな!!
「離せ!!うら若き乙女の顔面を殴るなんて断固反対!!」
「は?」
叫ぶ私を見て顔を歪ませる翼くん。
「殴る?アンタバカじゃないの?」
バーカー?
うら若き乙女を殴ろうとしているアンタの方がバカだよ!!
「若菜先輩。」
「へ?」
若菜?先輩?
二つくらい疑問がある。
一つ、翼くんが私の名前を呼びました。初めて。
二つ、翼くんが『先輩』って呼んでいます。あの翼くんが。
またまた真剣な表情に戻る翼くん。
「何でこんな気持ちになるんだろう。何で.....」